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住まいの学び場サムネ

中古マンションのリノベーションにかかる費用ってどのくらい?

2022.09.27

今回は中古マンションの「リノベーションにかかる費用」についてお伝えします。

リノベーション費用の目安

リノベーションの費用は、マンションの広さや使用する設備・建材等の種類やグレードなどによって大きく変わってきます。

マンションの内装をコンクリートむき出しの状態(スケルトン状態ともいいます)にしてから、一から作り直すような大規模なリノベーション(=フルリノベーションやフルリフォーム等ともいいます)を行う場合、リフォーム費用は1㎡あたり15万円〜20万円程度と考えておくと良いでしょう。

例えば、70㎡のマンションだと1,000〜1,400万円程度が目安となります。

お住まい購入の総予算が6,000万円で、70㎡程度のマンションを購入したいという場合は、リノベーション費用を1,200万円程度、物件購入にかかる諸費用を300万円程度見込んでいただき、物件は4,500万円前後で探しましょう。

また、ポータルサイトやリフォーム会社のホームページなどに掲載されているリノベーションの事例を見て、自分たちが実現したい内装に近い事例がどの程度の費用なのかを確認すると、だいたい必要になりそうなリフォーム費用の相場がわかるかと思います。

費用の多くを占めるのが「水回り設備」

リノベーションにかかる費用において大きなシェアを占めるのが、トイレ・キッチン・お風呂・洗面所などの「水回り設備」の交換です。

水回りの設備には様々なメーカーや商品がありますので、選択する商品のグレードによって大きく価格が変わってきます。

中には高級キッチンメーカーのオーダーメイドなどで、キッチンだけで400万円や500万円以上かけるようなお客様もいらっしゃいます!

キッチンの交換は標準的なものでも100〜150万円くらいかかります。

もしリノベーション予算が限られていて、費用を抑えないといけなくなった場合は、水廻り設備のグレードを下げたり、既存の設備をそのままクリーニングして使用することで、費用を抑えることもできます。

最近はクリーニングの技術も良くなってきているので、クリーニングをするだけでもとても綺麗になりますよ。築10〜15年程度の中古マンションであれば、クリーニングでも十分かもしれません。

水回り設備の工事は住みながらでもできる場合が多いので、故障したタイミングや、お金が貯まってきたタイミングで交換するのも一つの手です。

それぞれの設備変更にかかる予算の目安は以下の通りです。

【トイレ交換】20〜50万円程度
【キッチン交換】100〜150万円
【お風呂交換】50〜100万円程度

つまり、トイレ、キッチン、お風呂の交換だけで200〜300万円程度の費用がかかることになります。

お風呂の工法は2種類ある

また、お風呂には「在来工法」でつくられたものと「ユニットバス」の2種類があります。

これは在来工法で作られたお風呂です。

在来工法のお風呂は築年数が古いヴィンテージマンション等に多く、高級感はありますが、床や壁がコンクリートでつくられていて、タイルが貼られていることが多いです。

ユニットバスは築年数が浅めのマンションに多く、工場でつくられたユニットをそのまま現地で組み立て設置します。漏水などのリスクが少なく、交換にかかる費用も在来工法に比べて安く済む場合が多いです。

リノベーションで在来工法のお風呂をユニットバスに変更できる場合もありますが、解体費がかさんだり、コンクリートの解体時に非常に大きな音が鳴ってしまい、ご近所に迷惑がかかってしまうこともあるので、注意が必要です。

家具の予算も忘れずに

家具を一式揃えるとなると、想像以上に費用がかかります。

リノベーションをして内装がおしゃれでカッコ良くなると、どうしても家具にもこだわりたくなってきます。

最初に一気に全部揃えてしまうのではなく、住みながら空間に似合うものを徐々に買い足していくことをオススメしますが、ソファやダイニングテーブルなどの大きな家具は、いざ住み始めると買い替えるタイミングを逸してしまいがちです…。

せっかくのリノベーションですので、当初から家具購入の予算も、ある程度は見込んで予算を組み立てると良いでしょう。

まとめ

以上がリノベーションにかかる費用の概要になります。

㎡あたり15万円〜20万円というのはあくまで参考値ですので、正確な費用を見積もるためには、物件を決定する前にリフォーム会社さんを決めておき、自分の実現したいリノベーションがどの程度の費用になりそうか、概算で見積もってもらうのも一つの手です。

一昔前まではリフォーム費用は住宅ローンでは借りることができず、「リフォームローン」といって、とても金利の高いローンを住宅ローンとは別に組まなければならなかったのですが、最近ではリノベーション費用も住宅ローンと同じ金利でまとめて組み込める金融機関が増えてきました。

リフォーム費用も非常に低い金利で借りることができますので、住宅ローンを組む方はリフォーム費用もローンに組み込むことを検討されてみると良いですよ。