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住まいの学び場サムネ

実録!リノベーションstory(その4)

2022.11.29

不動産会社の友人に紹介された中古のペアシティの購入を検討するにあたり、いろいろと調べていくうちに、たくさんの懸念点が出てきたことはその3でお話をさせていただきました。

懸念点はありつつも、まずは実際に現地を見てみなければ何も始まりません。

百聞は一見にしかず&善は急げということで、物件を紹介してくれた不動産会社の友人にお願いし、急遽、物件を見に行くことになりました。

最寄り駅からは遠いけど “ルートの質” は意外と良い!?

最寄駅からは徒歩18分と、かなり距離のある物件でしたので、腹を括って最寄り駅の改札を出たのですが、実際に歩いてみると、低層の戸建住宅街の平坦な道をずーっと真っ直ぐ進んでいくルートで、歩道も広く整備されていたため、意外とストレスを感じることはありませんでした。

また、バス便も充実しており、雨の日や猛暑日でもバスを使えば5分程度で駅までアクセスできることがわかったので、駅からの距離の問題はクリアできそうということが分かりました。

駅から徒歩18分はなかなか遠いですが、私はイヤホンで好きな音楽を聴きながら、あれやこれやと物事を考えて歩くことが好きなので、朝晩と必然的にその時間が取れるのは良いことかなと、駅からの遠さをポジティブに捉えることができました。適度な運動にもなりますしね!(笑)

さて、肝心のマンション自体はどうだったでしょうか?

アプローチやエントランスはとっても良い雰囲気!

ペアシティ特有の素敵な外観は事前にGoogleストリートビューで確認できていましたが、やはり実物を見るとオレンジ色のレンガタイルが圧倒的な存在感を放っていました。

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マンションの外観。オレンジ色のレンガタイルが良い雰囲気です。
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道路からのアプローチ。石畳敷きになっており、植栽の手入れも素晴らしいです。

さすがはバブル期に建てられただけあって、道路からエントランスまでのアプローチは石畳敷きになっており、植栽の手入れも素晴らしく、エントランスを見るだけで管理状態の素晴らしさを感じることができました。

高まる気持ちを抑えつつ、エレベーターで2階にあがり、恐る恐る玄関のドアを開けてみると・・・

お部屋の中は、暗くて重たい印象・・・

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廊下は人が横に寝転べるほど広いですが、濃い色味のカーペットと壁紙が暗さを増幅させていました。

まずは重厚な玄関ドアを開けた途端に、広がる廊下の広さに驚きましたが、カーペットが焦茶色、壁紙が濃いブルーになっているうえ、廊下には太陽の光もあまり入ってこないので、とても暗い印象でした。

ちなみに上の写真は照明が付いている状態の写真です。壁や床が光を吸収してしまって、とても暗くなってしまっています。

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リビング。南側と東側に窓があり、太陽光は入ってくるものの、全体的に重たい印象。正面には別のマンションが建っています。

リビングも広々として一見素敵に見えましたが、前の居住者さんの残置物が残っていたり、カーペットが濃いグレーで、やや暗い印象があり、想像通り、眺望もあまり良くありませんでした。

前のオーナーさんの趣味なのか、全体的に濃い色味の床・壁になってしまっていたので、2階というのも相まって、少しどんよりした重たい印象がありました。

ただ、私が大丈夫だと思えたのは「日当たり」がとても良かったことです。眺望は残念ながら遮られてしまっていますが、目の前のマンションとは駐車場を隔ててある程度の距離があり、メインの開口部は南側でしたので、日当たりはとても良かったのです。

日当たりは住まいの快適性にとってとても重要ですし、リノベーションで変えることのできない部分なので、現地で日当たりの良さを確認することができて、一安心でした・・・

水回りも35年前の新築当時のまま

水回りのキッチンやお風呂、洗面所は35年前の新築当時のまま使われていました。経年の劣化もみられましたし、デザイン的にもどうしても古さを感じてしまうものでした。

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キッチンは新築当時のデザインのままでした。赤い扉が印象的なデザインです。
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お風呂も在来工法で、当時のまま使われていました。

今回のペアシティは給湯が電気温水器ということもあり、追い焚き機能を付けることができません。今住んでいるタワーマンションでは、もちろん追い焚き機能がついていますので、その便利さはわかるのですが、お湯を温めたければお湯を足せば良いだけであって・・・。言ってみれば、リモコンの追い焚きのボタンを押すのと蛇口を捻るのとの違いでしかありません。

私の中ではそこまで追い焚き機能が付けられないことはデメリットではありませんでした。

サムタイムズのお客様でも追い焚き機能は絶対につけたいという方は多いです。もちろん付けられるようなら付けると良いと思いますが、付けられないからといって物件を購入しないほどの理由にはならないのかな・・・とも思います。

追い焚き機能が付けられないなんてアリエナイ!って思っている方は、今一度、本当にそこまで必要な機能なのか、考えてみると良いかもしれません。

でも、内装はリノベーションでいくらでも変えられる!

しかしながら、私は普段、中古物件のリノベーションに関わる仕事をしていますので、内装はリノベーションでいくらでも変えられるということを知っています!

ボロボロに傷んでしまっていた中古物件が、リノベーションの魔法で見違えるほどに素敵な空間に生まれ変わったのを何度も見てきました。

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残地物がたくさん残されていた暗い洋室・・・これがリノベーションでどんな空間に変わるのでしょうか。

ペアシティの建物自体は非常にしっかりとつくられており、管理状態も非常に良好だったので、内装さえしっかりとリノベーションすれば、きっと素敵な住まいに生まれ変わると確信することができました。

いよいよ購入を決意!

家に帰ってから家族にも写真を見せながら報告したところ、家族も現地を見てみたいということになったので、後日、家族と一緒に再度内見をすることになりました。

妻や子供たちが気に入ってくれるか内心はとても心配でしたが、実際にお部屋に入ってみると、子供達もとても楽しそうに「自分はどっちの部屋がいい!」などと盛り上がってくれ、引っ越しすることに賛同してくれましたので、これはもう買うしかない・・・!と心を決めることができました。

子供達は転校を嫌がるかなと心配していたのですが、家に帰ってから改めて「転校になっても大丈夫?」と聞いたところ、「イェーイ!!」と、意外なリアクションが返ってきました・・・今時は転校も当たり前なのか、あまり抵抗は無かったようです。

サムタイムズのお客様でも ”子供達を転校させたくないので今通っている学校の学区内で物件を探したい” という方は多いですが、意外と今の子供たちは転校に対するハードルは低いのかもしれません。

むしろ、私の子供たちが通っていた小学校でも転校生は多く、転校生はクラスでもチヤホヤされているそうで、自分も転校したら人気者になれる!と思っていたようです・・・苦笑

引っ越して半年が経ちますが、新しい友達もたくさんできたようで、毎日楽しく暮らしています。

無事に売買契約を締結!

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売主様に購入の意思を伝え、無事に売主さんと売買契約を締結することができました!

初めてマンションを購入したときは嬉しさしかありませんでしたが、今回は家族がいたり、住み慣れた街を離れなければならなかったり、今の住まいの売却をしなければならなかったりと、嬉しさ半分、不安半分といった不思議な気持ちでした。

タワーマンションの住宅ローンの残債は残っていたので、買い替えのハードルは非常に高かったですが、今回は「フラット35リノベ」という住宅ローンを活用し、残債が残った状態でも無事に、リノベーション費用も含めた住宅ローンを新たに組むことができました。

この辺りは文章で説明するのがとても難しいので、もし買い替えの資金計画・住宅ローンでお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。

さて、無事に念願のペアシティを購入することができました!

いよいよここから本格的にリノベーションの打ち合わせがスタートします。はたしてどんなリノベーションをしていくことになるのでしょうか?

その5につづく・・・。